トイレの寸法 |
「トイレの寸法」が気になっているらしいのです。
検索キーワード「トイレの寸法」が一番なのです。
それに「縁側」とか「スケッチ」とか、、、。
「設計屋日乗」なんて気取ってはみたけど、
設計に関してこのブログに載せることって、実はあまりないのです。
これがなかなかに難しい。
というのは、その時々にもっとも苦労していること、いい考えなどは、
具体的な場所、建物があってのことだから、
住み手のプライバシーなど思うと、
旬のものを載せるのは、とても出来ないのです。
私ども設計屋は、クライアントのプライバシーを秘することも大切なお役目。
設計された間取りや、建物を特定できる外観などは、原則として載せないことにしています。
そんなわけで、設計屋日乗なのに建物の紹介が極めて少ないのです。
これって、ブログを更新しない言い訳にしてはずいぶんだあ。
と、自嘲してしまいます。(笑)
とはいえ、気に入りのトイレ、お見せしましょう。
これは、寝室に付属するトイレ兼シャワー室です。
ほんとに小さいのです。1.8m × 2.1m

もともとは、ユニットバスが据えられていた場所にしつらえたものです。
北側に綺麗な庭を仕立てたものですから、窓は幅いっぱいに開け、
洗面カウンターに立ったときはむろん、便器に腰掛けたときにも陽の当たる緑が見えるのです。

右手洗面カウンターの前全面が庭に面して、緑です。
左ガラススクリーンの手前に洋便器があります。
えっ? やはり落ち着きません?
この庭、プライバシーは保たれていますが、念のため軒先に簾をつけて、
それでも、という方には、ブラインドを装備可能な寸法をとっています。
でも、このお宅のオーナーは、ブラインドを設置しませんでした。
この窓の扱いで、小さな空間が気持ちよく使えることをご存じだったのです。
ある種の贅沢でもあります。
設計屋の楽しさは、こういう仕掛けを何気なく計画の中に組み入れられたときでしょうか。
いずれまた、気に入りの水回りが出来たらご紹介しましょう。