2006年 06月 14日
ぞうさん おはなが ながいのね |
ぞうさん / ぞうさん / おはなが ながいのね
そうよ / かあさんも ながいのよ
読んだ本の言葉を書き写している人は、多いと思う。
ほんとうは、何度も読んでそらんじていることが良いと思うのだが、
もはや私の頭はスポンジのようにはないものだから、
近頃は、書きとめるようになった。
今日は、その一回目。
今も、ふと口ずさむことのあるこの童謡。
歌詞を書いた まど・みちお さんの言葉だ。
<ぞうさん / ぞうさん / おはなが ながいのね>と言われた子ゾウは、からかいや悪口と受け取るのが当然ではないかと思うんです。 ー略ー 顔の四角い人ばかりの中に一人だけ丸い人がおったら、本来はなんでもない「丸い」っちゅう言葉が違う意味を持ってしまう。われわれ情けない人間だったら、きっと「おまえはヘンだ」と言われたように感じるでしょう。
ところが、子ゾウはほめられたつもりで、うれしくてたまらないというふうに<そうよ / かあさんも ながいのよ>と答える。それは、自分が長い鼻をもったゾウであることを、かねがね誇りに思っていたからなんです。小さい子にとって、お母さんは世界じゅう、いや地球上で一番。大好きなお母さんに似ている自分もすばらしいんだと、ごく自然に感じている。つまり、あの詩は、「ゾウに生まれてうれしいゾウの歌」と思われたがっとるんですよ。 まど・みちお著『いわずに おれない』
遅ればせながら「母の日」向きのぬきがき。
母親とは、かくも大きなものなのでしょう。
子を持たぬ身に実感はありませんが、
ちかく来る「父の日」向きは、うまくあるものだろうか。
そうよ / かあさんも ながいのよ
読んだ本の言葉を書き写している人は、多いと思う。
ほんとうは、何度も読んでそらんじていることが良いと思うのだが、
もはや私の頭はスポンジのようにはないものだから、
近頃は、書きとめるようになった。
今日は、その一回目。
今も、ふと口ずさむことのあるこの童謡。
歌詞を書いた まど・みちお さんの言葉だ。
<ぞうさん / ぞうさん / おはなが ながいのね>と言われた子ゾウは、からかいや悪口と受け取るのが当然ではないかと思うんです。 ー略ー 顔の四角い人ばかりの中に一人だけ丸い人がおったら、本来はなんでもない「丸い」っちゅう言葉が違う意味を持ってしまう。われわれ情けない人間だったら、きっと「おまえはヘンだ」と言われたように感じるでしょう。
ところが、子ゾウはほめられたつもりで、うれしくてたまらないというふうに<そうよ / かあさんも ながいのよ>と答える。それは、自分が長い鼻をもったゾウであることを、かねがね誇りに思っていたからなんです。小さい子にとって、お母さんは世界じゅう、いや地球上で一番。大好きなお母さんに似ている自分もすばらしいんだと、ごく自然に感じている。つまり、あの詩は、「ゾウに生まれてうれしいゾウの歌」と思われたがっとるんですよ。 まど・みちお著『いわずに おれない』
遅ればせながら「母の日」向きのぬきがき。
母親とは、かくも大きなものなのでしょう。
子を持たぬ身に実感はありませんが、
ちかく来る「父の日」向きは、うまくあるものだろうか。
by k_watarow
| 2006-06-14 00:24
| 日曜日の読書