2006年 01月 15日
「建築士」って何?_その1 |
小正月を迎え、昔なら職人さんたちは、仕事始めの時期です。
(設計屋は、サラリーマン(ちょっと古い呼称ですね)の方々と同じに、松の内から働き始めています。)
昨年来、世間の大問題「構造計算書偽造問題」は、華やかなTVとお屠蘇気分にかき消され、はやくも風化現象でしょうか。建築設計を生業とする者としては、なにも発言せず、嵐のすむまでだんまりを決め込むわけにも行きません。
思ったときに思ったことを、誤解を恐れず書き連ねることの出来るのが、ブログのよいところ。折にふれ、「建築士」「建築家」について考えてみたいと思います。
きょうは、その第一回目、「建築士」は認知されていない、というお話です。
世間の悪者=「建築士」。この度起きたことの是非は、言わずもがな、悪いに決まっています!
建築士10万人余、倫理に目覚めて総懺悔という構図は、必ずしも問題の解決には、ならないように思います。設計料をいただいて生計を立てる設計屋としては、「建築士」というものについて、その役割と責任を、世の中によく理解してもらうことことが大切なのではないかと考えています。
同業の方は皆さんご存じですが、「建築士」の存在と名称が、今ほど世間様に広く知られたことは、かってなかったことなのです。この機を、「建築士」の役割と意味を正しく理解していただく好機と捉えずして、なんとしましょう。
「建築士」の資格は、国家資格ですが、我々の世界では『足の裏の米粒』と言われてきました。足の裏の米粒は、取らないと気持ち悪いし、取ったからと言って食べられない(生活でできない)という意味です。
建物や施設が作られる過程で、建築士なる人が関わっていたなど、この度のマンションを購入された方々の中に何人おられたことでしょう。
世の中の認知度(世の中に知られ認められている職業としての度合)は、きわめて低いのです。マンションは、△△建設が作り、○○不動産が販売しているのです。
そこへ突然「建築士」です。
モグラが突然に陽の光の前に連れ出された観があります。
しかも、きわめて不名誉、犯罪者としてですから!!
それはもう、真っ白だったに違いない。あの建築士の表情のない顔は.....。
世の中に認知されてない仕事、世のどこと繋がっているのかが、見えない仕事のしくみ。
あの建築士には、そのマンションで暮らしを営んでゆく人々の姿が、見えなかったのではないか、想像することもなかったのでないかと、思う。
(設計屋は、サラリーマン(ちょっと古い呼称ですね)の方々と同じに、松の内から働き始めています。)
昨年来、世間の大問題「構造計算書偽造問題」は、華やかなTVとお屠蘇気分にかき消され、はやくも風化現象でしょうか。建築設計を生業とする者としては、なにも発言せず、嵐のすむまでだんまりを決め込むわけにも行きません。
思ったときに思ったことを、誤解を恐れず書き連ねることの出来るのが、ブログのよいところ。折にふれ、「建築士」「建築家」について考えてみたいと思います。
きょうは、その第一回目、「建築士」は認知されていない、というお話です。
世間の悪者=「建築士」。この度起きたことの是非は、言わずもがな、悪いに決まっています!
建築士10万人余、倫理に目覚めて総懺悔という構図は、必ずしも問題の解決には、ならないように思います。設計料をいただいて生計を立てる設計屋としては、「建築士」というものについて、その役割と責任を、世の中によく理解してもらうことことが大切なのではないかと考えています。
同業の方は皆さんご存じですが、「建築士」の存在と名称が、今ほど世間様に広く知られたことは、かってなかったことなのです。この機を、「建築士」の役割と意味を正しく理解していただく好機と捉えずして、なんとしましょう。
「建築士」の資格は、国家資格ですが、我々の世界では『足の裏の米粒』と言われてきました。足の裏の米粒は、取らないと気持ち悪いし、取ったからと言って食べられない(生活でできない)という意味です。
建物や施設が作られる過程で、建築士なる人が関わっていたなど、この度のマンションを購入された方々の中に何人おられたことでしょう。
世の中の認知度(世の中に知られ認められている職業としての度合)は、きわめて低いのです。マンションは、△△建設が作り、○○不動産が販売しているのです。
そこへ突然「建築士」です。
モグラが突然に陽の光の前に連れ出された観があります。
しかも、きわめて不名誉、犯罪者としてですから!!
それはもう、真っ白だったに違いない。あの建築士の表情のない顔は.....。
世の中に認知されてない仕事、世のどこと繋がっているのかが、見えない仕事のしくみ。
あの建築士には、そのマンションで暮らしを営んでゆく人々の姿が、見えなかったのではないか、想像することもなかったのでないかと、思う。
by k_watarow
| 2006-01-15 18:57
| ちょいと、よりみち