2006年 10月 11日
ことば、って音でもあるんです。 |
ブログを書いていると、話し言葉で伝えたくなります。
普段の言葉で。
〜 や、! や、? など。
言葉の抑揚、気持ちの動きを表そうとします。
決まり文句や常套句、決まった表現でなく表したい。
「感動」「かわいい」なんて言ったとたんに、書いたとたんに、
自分の気持ちの動きとは違うものになってしまうのです。
そんなとき、幸田文や、川上弘美の言葉は、書かれた言葉だけれど
ガラスのコップに氷を入れたときのような音で、私の心にすーっと、沁みます。
そんなことを思っていたとき、ぞうさんのうたの まどみちお さんのインタビューにありました。ちょっと長いんだけど引用します。
『言葉には、音声と意味と両方がありますね。今は意味を伝えることのほうが重視されているけれど、私は音の響きも大切だと考えておるんです。
人間が意味に頼る言葉をつくり出す遙か昔から、われわれの祖先は、響きっちゅうもんとつきあってきました。そのためか、私たちの耳は意味よりも響きのほうに敏感に反応するような気がします。
ジュースの販売機に「冷たい」でなく「冷た〜い」と書かれているのも響きの力を借りて売ろうとしているんですね。
詩というものは、頭に伝えるのではなく、心に響かせるものだから、耳に訴えかけてくる響きの美しさや、リズム、ニュアンス、音色のような部分を大切にしなければと思っています。」(まど・みちお著「いわずにおれない」より)
ことばは、やはり心に響かなくちゃ。
でも近頃は、心の残響時間がどんどん短くなってる見たいです。
ブログは、そんな私の心のストレッチです。
普段の言葉で。
〜 や、! や、? など。
言葉の抑揚、気持ちの動きを表そうとします。
決まり文句や常套句、決まった表現でなく表したい。
「感動」「かわいい」なんて言ったとたんに、書いたとたんに、
自分の気持ちの動きとは違うものになってしまうのです。
そんなとき、幸田文や、川上弘美の言葉は、書かれた言葉だけれど
ガラスのコップに氷を入れたときのような音で、私の心にすーっと、沁みます。
そんなことを思っていたとき、ぞうさんのうたの まどみちお さんのインタビューにありました。ちょっと長いんだけど引用します。
『言葉には、音声と意味と両方がありますね。今は意味を伝えることのほうが重視されているけれど、私は音の響きも大切だと考えておるんです。
人間が意味に頼る言葉をつくり出す遙か昔から、われわれの祖先は、響きっちゅうもんとつきあってきました。そのためか、私たちの耳は意味よりも響きのほうに敏感に反応するような気がします。
ジュースの販売機に「冷たい」でなく「冷た〜い」と書かれているのも響きの力を借りて売ろうとしているんですね。
詩というものは、頭に伝えるのではなく、心に響かせるものだから、耳に訴えかけてくる響きの美しさや、リズム、ニュアンス、音色のような部分を大切にしなければと思っています。」(まど・みちお著「いわずにおれない」より)
ことばは、やはり心に響かなくちゃ。
でも近頃は、心の残響時間がどんどん短くなってる見たいです。
ブログは、そんな私の心のストレッチです。
by k_watarow
| 2006-10-11 09:41
| 日曜日の読書